Friday, January 21, 2011

世界の影(インターミッション、詩1月17日作)

俺の歩く方向に俺の世界がある
俺の世界に俺自身は見えない
俺は気に入った景色をカメラに収める
そこに俺はいない
俺の影がたまに写り込んでいるだけだ
俺は俺を俺自身で写真には撮れない
俺は俺自身が見た世界の様に俺を撮れないし、見れない
だからこそ俺は歩くことが出来る
俺は俺が歩く姿を正確には知らない
外側から俺が歩く姿を見れるのは俺以外の人だけだ
俺は俺を誰よりも知っている
だが俺は俺の姿を誰よりも知らない
世界はどうなんだろう?
世界もまた俺の様に俺のことを一番俺が知ると言う様に考えることが出来るのだろうか?
世界にも俺が俺の前方を撮る時に写り込む影の様なものがあるに違いない
それは勿論地球の影が月に映ると言う様なものでもない
それはほんの影の中の一部だ

世界は恐らく考える 考えるからこそ世界に関わる俺たちを俺たち自身の考え以外で俺たちを動かす
世界の影は恐らく世界しか知らない 世界しか見れない
世界の影を俺も見たいだって
だって君は自分の影だって全部は知らないだろう
世界が世界の影を全部把握出来るなんてことないんだからさ
君も世界の影を見つめる前に自分の影への気がつかなさに気づくべきなんじゃないのかな?

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